[2011年 第11節]清水vs神戸~俺の神戸がこんなに強いわけがない

2011年5月14日
J1 第11節 清水エスパルス vs ヴィッセル神戸

1-5のスコアでの勝利。
これまでの鬱憤を晴らすかのような大量得点、決めるべき選手が点を取っての大勝利。

気持ちのいい大勝利は、昨年では浦和戦や磐田戦がありますが、5得点で勝った試合は、2007年の名古屋戦以来となります。
(天皇杯でのJリーグのクラブ以外との対戦は除く)

今季初ゴール、2得点の都倉
決勝号の都倉賢

動画

大勝したんでゴールの動画から行きましょう。

1点目、嘉人ゴール

2点目、嘉人→カンジョ→都倉と繋いで都倉ゴール

4点目、ポポがスペースに出して都倉ループ

4点目、都倉ループ、1階席から

5点目、ポポとのワンツーで4人抜いてボッティのゴール

ハイライト

試合前

清水の事前分析

清水の今季の試合はダイジェストで見たくらいで、よくわかったいませんでした。
なので、サッカーダイジェストの今週号の特集「全18クラブのトレンド発信プレーヤーと戦術的傾向」で清水をチェック。

サッカーダイジェストに書かれていることをまとめると、こんな感じです。

  • フォーメーションは4-3-3(4-1-2-3)か4-2-3-1
  • 両翼が常にライン際に張り出し、サイドバックも高い位置を取る
  • 理想とする攻撃はショートパスとサイドチェンジを織り交ぜたビルドアップからサイドの攻略
  • 実際はフィニッシュまでたどり着けない
  • 守備はリトリートしてからのプレスを重視、平均タックルラインが昨季より5.2mも下がった
  • トレンド発信プレーヤーは大前元紀(右ウイング)

今季は6試合で3得点のみで得点力不足が課題。
チャンスにできているのはショートカウンターとロングボールのセカンドボール。
プレス位置が低いのでショートカウンターは狙いではなく、たまたま相手がパスミスしたことによるものでしょう。
実質、苦し紛れのロングボールでしかチャンスを作れないと見ます。

清水がやろうとしているのは両翼が張り出すオランダスタイルで、選手間の距離が遠い特徴があります。
このオランダスタイルを可能とするのは、ノーステップでも強いボールが蹴れることです。
日本人では強いボールを蹴ることができず、攻撃スピードが遅くなります。
清水の得点力不足、理想とする形で得点できないのは、ここではないかと想像しました。

神戸の事前分析

神戸の分析も載っていますので見てみましょう。
今季の開幕から5試合の支配率やパス成功率、シュート率などのデータが載っています。
いくつかの数値を挙げると、

  • ボール支配率:50.5%(+1.8%)[10位]
  • シュート数(1試合平均):14.25本(+1.2本)[3位]
  • 枠内シュート率:35.1%(+0.4%)[-]
  • シュート決定率:3.5%(-)[17位]
  • パス成功率:68.8%(-3.7%)[-]
  • シュートPA内比率:33.3%(-8.3%)[-]
  • クロス数(1試合平均):17.0回(-)[11位]
  • クロス成功率:20.9%(-)[-]
  • スルーパス数(1試合平均):15.0回(+4.2回)[-]
  • 被タックル数(1試合平均):19.5回(-)[18位]

( )内は昨シーズンとの比較、[ ]内はリーグ順位、-は記載なし

この数字は神戸の試合を観ている人には言われずとも傾向はわかっていることでしょう。
スルーパスの回数が多くなっていて、裏を狙いの意識の高さを表しています。
シュート決定率が悪いのは分かっていましたが、数字に出ると笑ってしまいます。

今季からカウンター主体からポゼッションも意識していますが、支配率(ポゼッション)はそれほど高くなっておらず、パスの成功率が落ちているのは、
まだまだうまくいっていないことを表しています。

試合の展開予想

神戸と清水の対戦は1-0のスコアが多いそうです。
両チームの現状は、共に6試合で3得点と少なく苦しんでいます。
今回も1-0のロースコアでの勝負となるでしょう。
先に点を取った方が勝つと言ってもいいくらいに先制点が重要です。

清水のタックルラインは低いので、ボール回しがやりやすい代わりに裏のスペースがありません。
裏狙いの神戸には深く守られると苦しくなります。
都倉のポストプレーからのこぼれ球がゴールのポイントになります。
守備に関してはセットプレー、特にスローインから崩されるパターンが目立つので、
ここさえしっかりできれば失点することはないはずです。

と、事前の予想はまったく当たらず。

試合内容

スタメン

スタメンは、ホジェリーニョがベンチ外でした。
ツアーバスでよねっち店長が、コンディション不良の選手がいてスタメンが若干替わるようなニュアンスのことを言ってました。
手首の骨折の疑いのある嘉人(大久保)がスタメンから離れるのだろうと思っていたら、ホジェでした。

森岡とホジェがはずれて、吉田がFW、右サイドにカンジョ(朴康造)が入ります。
まあ、特に不安に思うようなことはありません。

あっ、不安がひとつありました。
ケガをしていた2人、ヒデ(田中英雄)はベンチに復帰しましたが、ビツ(石櫃)は今回もベンチ外でした。
右サイドバックのガクト(近藤岳登)が足をつらないか心配です。代わりがいません。

強い風

強い風が吹くコンディション、清水は風上の前半で1点も取れませんでした。
風上のときにサイドにロングボールを蹴り続けていれば、チャンスの数は増えたはずです。
ショートカウンターのラストパスがあっさりカットされる場面が3回ほどあってもったいなかったです。
繋げられないなら、割り切った戦い方をしていかないと残留争いがちらついてくるのも近いかと。

清水は背水の布陣

清水、今季得点が取れない、2点差、しかも風下、後半スタートから勝負に出て3バックにします。
ゴトビ監督は3-4-3と言っていましたが、見た感じでは3-2-3-2でした。
2列目は右が小野伸二、中がアレックス、左が高木。伊藤翔と大前元紀の2トップ。
試してもいない布陣で守備が崩壊してしまいました。
攻撃力は強力で、クロスバーやポストに助けられました。

先制点

無人のゴールとはいえ、角度がないし、DFも来ていたので難しいはずですが、ど真ん中に転がします。
応援を止めて息をのんで見てました。歓声が消えスローモーションのように感じました。

2点目

2点目のゴールがしびれます。

セカンドボールを嘉人が受けます。

松岡にヒールパス

すぐさまボールを要求

ワンツーを受けてドリブル

さらにドリブル。
朴康造と都倉もゴール前から走り続けています。

サイドチェンジ

都倉の前にボールが出てシュート、ゴール。

サイドチェンジが有効的でした。
あそこにカンジョが走っていることが、この形になった要因です。
右サイドがホジェだったら、この形にはなりません。

ホジェリーニョがいるときは、速攻できるときにホジェに預けて、全体のリズムがワンテンポ遅れていました。
今日、速攻のときのポジショニングとリズムがよかったのは、ホジェリーニョではなくカンジョだったからです。
ホジェリーニョがいらないわけではなくて、ホジェがいると攻撃のバリエーションが増えることが強みになるし、いない場合は速攻のキレが増します。
基本的なことは変えないにしても、細かいところはピッチにいる選手でベストな戦い方をチョイスしていけばいいんじゃないでしょうか。
好調の柏がそんな感じでやっているんじゃないかと思います。

ボッティ復調

不調が続いていたボッティ。
途中交代でカンジョと替わると攻撃の起点になって自らもゴール。
パスの精度がよく、もう大丈夫でしょう。
和田さんはボランチではなく、2列目より前で考えているようです。
ますます攻撃陣のチョイスが難しくなりそうです。

大久保嘉人

今日の嘉人はキレキレでした。
3点目は枝村を交わして、狭いコースを狙ってのゴール。
完全に個人の力での1点でした。
6月初旬には国内組中心で招集される代表戦があります。
次もこの調子なら招集があってもいいはず。
キレキレだった大久保嘉人

先制点に喜ぶ大久保嘉人

都倉賢

前節までと違って、簡単に倒れない都倉。
ファールをもらおうとするところがありませんでした。
ポストプレーより裏に抜け出す方が合っているようです。
都倉賢

神戸は強くなったのか?

あえて厳しい目で。
前半2ゴールですけど、うまくいっていたようには見えませんでした。
清水がうまく守っている感じでもないのに、なんか攻めきれていません。

今までの神戸だったら、1点目はゴール脇に逸れて行くし、都倉のは2つともシュートは枠をはずすしていたはずです。
今までできなかったことが、急にできるようになるわけがないです。
過信は禁物。

アウトソーシングスタジアム日本平

アウスタは標高77mのところにあります。
無知を承知で言うと、日本平って平野だと思っていました。
標高300mくらいの山の上の台地なんですね。
その日本平の山の麓にスタジアムがあります。

スタジアム近くの駐車場は数が少ないらしく、車を駐車場に止めて山を登る人が多いようです。
シャトルバスでない人は、ちょっとしたハイキングです。

スタンドの傾斜が適度にあって、まさにサッカーのためのスタジアムでした。
メインスタンドから富士山が見えるように設計されているそうです。

2階席の上段から

同じく2階席の上段から

1階席から

サポーターツアー

現地にはサポーターツアーのバスで行きました。
渋滞はありましたが、到着時刻は予定の40分ほどの遅れで済みました。
行きは6時間弱、帰りは6時間半でした。
帰りの方が時間がかかっていたんですね。帰りは気分の差なのか随分と楽でしたw
道中でガチャガチャが行われて、昨年の選手ユニフォームが3人当たってました。

スタジアムに入ったのは開始40分前くらいで、中を回る時間はありませんでした。
サポーターツアーのバスが2時間前に着くようならうれしいのですが。
個人的にこれがサポーターツアーで行くか新幹線を使うかの悩みどころであります。

スタグルメ

店はコンコース内にあり、公式サイトによると一周できてアウェイ客もいろんなスタグルメを買えるようになっているようです。
時間がなかったので回れませんでした。

メインスタンドのコンコース

正面玄関

アウェイ席

ゴール裏のアウェイ席、すごい狭いところに押し込められました。
それでも埋めれないので文句は言えません。

気温は高かったですが、それほど暑さは感じませんでした。
それというのも、向かい風に強く吹きつけられました。

歓喜のオブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ

大型ビジョン

正面(ホームサポーターのゴール裏)の大型の電光掲示板なんですが、ずっとこの画でした。

不思議だったのでググりました。
2台目のビジョンを増設したときに電力消費の設計を誤って2台同時起動ができないとのこと。
旧型の電光掲示板はスタジアムのロゴを貼っているみたいです。

で、2台目の大型ビジョンなんですが、アウェイ側のゴール裏からは見つけられませんでした。
無いはずがないと思っていましたが、こんなところにありました。
アウェイ席からは壁があって見えません。
5得点の画を撮ることができず。

判定・警告

ジャッジング

主審は山本雄大。
微妙な判定が得点機に繋がることはありませんでしたが、清水に厳しい判定が多かったです。
審判が敵じゃなければ、こんなに楽なのかとw
後半のアディショナルタイムは5分、神戸の時間稼ぎはきっちり時計を止められていました。

この試合の警告(神戸のみ)

なし!!

累積警告

  • 大久保嘉人(3枚)
  • 松岡亮輔(2枚)
  • ポポ(2枚)
  • 近藤岳登(1枚)
  • 北本久仁衛(1枚)
  • 河本裕之(1枚)
  • 吉田孝行(1枚)
  • 田中英雄(1枚)
  • 茂木弘人(1枚)
  • イ・ジェミン(1枚)
  • 都倉賢(1枚)

J1 順位表 (第11節終了時点)

開幕戦以来の5位に浮上

順位 チーム 勝点 試合 引分 得点 失点 得失点差
1 柏レイソル 15 6 5 0 1 13 4 +9
2 サンフレッチェ広島 12 6 3 3 0 10 5 +5
3 ベガルタ仙台 12 6 3 3 0 8 5 +3
4 横浜F・マリノス 11 6 3 2 1 12 7 +5
5 ヴィッセル神戸 10 6 3 1 2 8 4 +4
6 ジュビロ磐田 9 6 2 3 1 10 6 +4
7 大宮アルディージャ 9 6 2 3 1 6 5 +1
7 アルビレックス新潟 9 6 2 3 1 6 5 +1
9 ガンバ大阪 9 4 3 0 1 9 9 +0
10 川崎フロンターレ 9 6 3 0 3 7 7 +0
11 ヴァンフォーレ甲府 6 6 1 3 2 7 7 +0
12 名古屋グランパス 5 5 1 2 2 5 8 -3
13 清水エスパルス 5 6 1 2 3 4 11 -7
14 セレッソ大阪 4 5 0 4 1 4 5 -1
15 鹿島アントラーズ 4 4 1 1 2 7 10 -3
16 浦和レッズ 4 6 1 1 4 5 8 -3
17 モンテディオ山形 4 6 1 1 4 4 11 -7
18 アビスパ福岡 0 6 0 0 6 5 13 -8

さいごに

嘉人の手首は甲府戦で痛めたらしいですけど、今頃になって折れてると思うってどういうこと?
また、スポーツ新聞が大げさに書いただけなのだろうか?

関連リンク

J’s GOAL | ゲームサマリー 2011 J1 第11節 清水 vs 神戸(アウスタ)

神戸大久保2発3年ぶり「マルチ」/J1 – J1ニュース : nikkansports.com

(終わり)

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