日本代表vsペルー代表~手応えを掴めなかった3-4-3
2001年6月1日 キリンカップ2011
日本 vs ペルー
(新潟・東北電力ビッグスワンスタジアム)
見どころのない試合でした。
テレビ朝日と日本テレビとフジテレビのスポーツコーナーを見ましたが、解説者のポイントのピックアップに苦慮しているように感じました。
フジテレビのスポルトにいたっては、サッカー解説者が不在で解説どころかコメントもなく、ハイライトを流しただけでした。
3-4-3
前半の日本代表は3バックでした。
3月のチャリティーマッチの前半でも試されましたが、
ザッケローニの3バックはAマッチでは初めてです。
左サイドは安田(フィテッセ)、右サイドは西(鹿島)でした。
このポジションをどう呼ぶのか微妙なのですが、ここではウィングバックと呼ぶことにします。
崩された場面
日本代表がきれいに崩された場面がありました。
前半の31分です。
ペルーの左サイドの選手にボールが入ります。
関口がボールを奪いに行きます。
あっさり交わされます。
ペルーの選手はパスします。センターバックの栗原がパスを受ける選手にチェックに行きます。
栗原がチェックに行った選手はパスをスルーします。ボールは中央のフリーの選手に。
栗原が空けたスペースにボールが出て、崩されます。
この場面、まったく連動した動きがありませんでした。
関口がボールを奪い行ったところは、西と2人で挟めば奪えた可能性は高かったです。
栗原が前に出てチェックしに行くところは、空いたスペースをカバーする選手はいませんし捨てていいスペースでもないので、前に出るべきではありませんでした。
5バック
3バックは高い位置でボールを奪って、素早く人数をかけて攻撃できることがメリットです。
ですが、昨日の試合ではペルーが右サイドから攻めたとき、日本は5バックになっていたために高い位置でボールを奪えませんでした。
前半11分の場面。
ペールの右サイドにボールが入ります。
ここは安田のポジションです。ボールが入ったときにはプレッシングしていないといけません。
しかし、安田は最終ラインにいるために、プレッシングできていません。
ボールを奪う位置が低いので速攻できず、相手のブロックが構築されてから攻めることになりました。
結果、シュートは長谷部の2本だけに終わります。
2本ともペナルティエリア外からで、枠内シュートはありませんでした。
さいごに
3バックは相手が2トップのときに有用で、今回のように1トップや両サイドに張る相手には相性が悪いです。
センターバックが1人余っていました。
3バックをテストする相手としてペルーは向いていませんでした。