残留争い2011#4~第31節終了、3つチーム目の降格は甲府と浦和に絞られた
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JリーグのJ1第31節が終了し、残留争いの観点から試合結果と次節以降の残留/降格の決定条件を見てみましょう。
J1 順位表 (第31節終了時点)
福岡と山形の降格(16位以下)が決定しています。
10位までのチームの残留が決定しています。
順位 | チーム | 勝点 | 試合 | 勝 | 引分 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 柏レイソル | 65 | 31 | 21 | 2 | 8 | 59 | 39 | +20 |
2 | ガンバ大阪 | 63 | 31 | 19 | 6 | 6 | 72 | 48 | +24 |
3 | 名古屋グランパス | 62 | 31 | 18 | 8 | 5 | 61 | 35 | +26 |
4 | 横浜F・マリノス | 55 | 31 | 16 | 7 | 8 | 44 | 34 | +10 |
5 | ベガルタ仙台 | 52 | 31 | 13 | 13 | 5 | 37 | 24 | +13 |
6 | 鹿島アントラーズ | 45 | 31 | 12 | 9 | 10 | 48 | 38 | +10 |
7 | 清水エスパルス | 45 | 31 | 11 | 12 | 8 | 40 | 43 | -3 |
8 | サンフレッチェ広島 | 44 | 31 | 12 | 8 | 11 | 43 | 43 | +0 |
9 | ジュビロ磐田 | 41 | 31 | 11 | 8 | 12 | 48 | 40 | +8 |
10 | ヴィッセル神戸 | 40 | 31 | 11 | 7 | 13 | 38 | 42 | -4 |
11 | セレッソ大阪 | 39 | 31 | 10 | 9 | 12 | 59 | 48 | +11 |
12 | 川崎フロンターレ | 38 | 31 | 11 | 5 | 15 | 45 | 49 | -4 |
13 | アルビレックス新潟 | 38 | 31 | 10 | 8 | 13 | 36 | 40 | -4 |
14 | 大宮アルディージャ | 38 | 31 | 9 | 11 | 11 | 32 | 42 | -10 |
15 | 浦和レッズ | 32 | 31 | 7 | 11 | 13 | 33 | 39 | -6 |
16 | ヴァンフォーレ甲府 | 30 | 31 | 8 | 6 | 17 | 37 | 58 | -21 |
17 | モンテディオ山形 | 21 | 31 | 5 | 6 | 20 | 22 | 53 | -31 |
18 | アビスパ福岡 | 19 | 31 | 5 | 4 | 22 | 27 | 66 | -39 |
トピックス
- 甲府:先制するも、残り5分で2点取られて逆転負け。勝ち点30
- 大宮:守り抜いての粘りの勝利。安全圏に。勝ち点38
- 浦和:いいところなく負ける、。勝ち点32
- 山形:延命ならず負けて2チーム目の降格が決定。勝ち点21
- 磐田:今節で残留が決定。勝ち点41
- 神戸:今節で残留が決定。勝ち点40
- セレッソ大阪:残留を決定できず(得失点の差で降格圏に落ちることはない)。勝ち点39
- 川崎:残留を決定できなかったが依然として安全圏。勝ち点38
- 新潟:残留を決定できずが依然として安全圏。勝ち点38
- スピラノビッチ(浦和)、影響(中)、2試合
- エスクデロ・セルヒオ(浦和)、影響(中)
- 原口元気(浦和)、影響(大)
- ハーフナー・マイク(浦和)、影響(大)、2試合
- 内田智也、影響(小)
前節終了時点では大宮、浦和、甲府の3チームの残留争いでした。
大宮が勝ち点38まで積んだことで残留争いを脱出。
残留争いは、甲府と浦和に絞られました。
山形は昇格3年目でJ2降格となりました。
試合結果
甲府 | 1-2 | 横浜FM |
川崎 | 0-1 | 大宮 |
神戸 | 2-0 | 山形 |
浦和 | 0-3 | 磐田 |
勝敗ライン
得失点差は、浦和が-6、甲府が-21。
浦和の得失点差を甲府が逆転するのは不可能でしょう。
よって、勝ち点が並んだ場合は、浦和の残留、甲府の降格となります。
浦和 | 甲府 | |
---|---|---|
勝ち点 | 勝・分・敗 | 勝・分・敗 |
41 | 3-0-0 | |
40 | ||
39 | 2-1-0 | 3-0-0 |
38 | 2-0-1 | |
37 | 1-2-0 | 2-1-0 |
36 | 1-1-1 | 2-0-1 |
35 | 0-3-0 | 1-2-0 |
34 | 0-2-1 | 1-1-1 |
33 | 0-1-2 | 0-3-0 |
32 | 0-0-3 | 0-2-1 |
31 | 0-1-2 | |
30 | 0-0-3 |
残りの対戦相手
節 | 天皇杯 | 32 | 33 | 34 |
---|---|---|---|---|
開催日 | 11/16 | 11/19 | 11/26,27 | 12/3 |
浦和 | 東京V(J2)(H) | 仙台(H) | 福岡(A) | 柏(H) |
甲府 | 京都(J2)(H) | 磐田(A) | 新潟(H) | 大宮(A) |
浦和の方がホーム開催数は1試合多いです。
ただし、浦和も甲府も試合結果はホーム/アウェイであまり差はありません。
浦和のホーム戦:4勝5分6敗(勝ち点17)
浦和のアウェイ戦:3勝6分7敗(勝ち点15)
甲府もホームとアウェイで4勝ずつ。
対戦相手の点では、
浦和は福岡からの1勝の見込みが大きいですが、4位争い(ACLの可能性あり)の仙台、優勝争いの柏です。
甲府の相手は、残留争いを抜け出してほっとしている新潟と大宮、目標のない磐田。
甲府は3つとも戦いやすい相手です。
川崎と新潟は勝ち点38で降格の可能性は残していますが、甲府が勝ち点38に到達する可能性は3連勝しかありません。
つまり、甲府が1つでも負けもしくは引き分けた時点で、川崎と新潟の残留が決まります。
川崎と新潟は、甲府の結果に関係なく、あと勝ち点2で残留が決定します。
(得失点差の逆転されることはないため、引き分けでも実説的に残留が決定)
日本代表のW杯予選の影響
今節から日本代表のW杯予選のためJリーグは中断は中断します。
日本代表の試合は、ホームではなく、タジキスタンと北朝鮮での遠征です。
浦和と甲府で代表に招集されたのは、原口元気(浦和)とハーフナー・マイク(甲府)です。
どちらもチーム得点王です。
代表に招集された選手は、第32節は出場可能です。
懸念されるのは疲労です。
試合に出場しなくても移動での疲労はあるでしょう。
北朝鮮戦のスタジアムが人工芝であることを疲労面の不安視されそうですが、クッション性の高いロングパイル人工芝なので、天然芝と比べて大きく疲労しやすいということはないと思います。
天皇杯の影響
天皇杯3回戦もひとつのカギです。
4回戦はリーグ戦の終わった後ですので、勝ち上がることでリーグ戦の日程が厳しくなることはありません。
ただし、天皇杯は延長戦があります。
天皇杯は日本代表の北朝鮮戦(AWAY)の翌日ですので、おそらく代表は出場しません
ハーフナー・マイクを欠く甲府は苦戦して延長戦になってしまうかもしれません。
U-22日本代表の招集の影響
U-22日本代表のロンドン五輪の予選が、11月22日(AWAY:バーレーン)と11月27日(HOME:シリア)で行われます。
招集メンバーはまだ発表されていませんが、
濱田水輝(浦和)と山田直輝(浦和)、吉田(甲府)の招集の見込みです。
3選手ともにチームではスタメンで出場しています。
問題は、A代表と違い、この間リーグ戦を中断しません。
よって、3選手は第33節の試合に出場できません。
次節の第32節(11/19)もドーハでの直前合宿のため出場できないでしょう。
試合での戦力の影響は、代わりの選手のいる浦和の方が小さいと思います。
累積警告
主力選手が累積警告で出場停止になれば戦力ダウンです。
リーチのかかった状態でいるだけでも、イエローカード(警告)を気にするあまりにギリギリまで競ったプレーに消極的になるかもしれません。
甲府のハーフナー・マイクは2回目の累積警告での出場停止のリーチの状態(累計7枚)で、イエローカード(警告)を受けると2試合の出場停止になってしまいます。
出場停止にリーチの選手
次節の残留・降格の決定の条件
次節終了時点の残りの試合は2つですので、次節終了時点で降格圏の16位のチームと勝ち点差が7ポイントつけば残留決定となります。
浦和が勝って、甲府が負けても、5ポイント差にしかなりませんから、次節での降格チームの決定はありません。
セレッソ大阪、川崎、新潟、大宮は、次節、残留が決定する可能性があります。
セレッソ大阪
数字の上ではまだ残留決定とは言えませんが、得失点差で逆転されることはないですから、すでに残留が決まっているようなものです。
浦和が勝ち/分け | 浦和が負け(32) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
甲府 | 甲府 | ||||||
勝ち(33) | 分け(31) | 負け(30) | 勝ち(33) | 分け(31) | 負け(30) | ||
C大阪 | 勝ち(42) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
分け(40) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
負け(39) | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
川崎、新潟、大宮
勝ち点38の3チームも実質的にあと勝ち点1です。
大宮は最終節に甲府との対戦ですので、それまでには決めたいでしょう。
浦和が勝ち/分け | 浦和が負け(32) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
甲府 | 甲府 | ||||||
勝ち(33) | 分け(31) | 負け(30) | 勝ち(33) | 分け(31) | 負け(30) | ||
大宮 新潟 川崎 |
勝ち(41) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
分け(39) | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
負け(38) | - | ○ | ○ | △ | ○ | ○ |
最終節が一番おもしろくなるシチュエーション
最終節に大宮と甲府の対戦があるので、第3者としては、これが残留・降格の直接対決になるのが一番おもしろくなりそうです。
そうなるための条件は、甲府が2連勝、大宮が2連敗、浦和が1勝以上です。