[第7節]ヴィッセル神戸vs柏レイソル~苦しんだ末の劇的勝利

2012年4月21日 Jリーグ(J1) 第7節
ヴィッセル神戸 vs 柏レイソル(ホームズスタジアム神戸)
スコア:○神戸 (3 -1) 柏●

エルゴラッソ関西版、一面は勝ち越しゴールの小川慶治朗。
”王者を下して、神戸が離陸!!”

6試合連続ノーゴールが嘘のような3ゴール。

試合終了の瞬間

野沢の完璧なフリーキック!

トドメの田代有三。

ルーキーのイーニョとグァンソンはJリーグ初勝利。やっとがんばりが報われました。

野沢拓也

先制点となった野沢のフリーキック。
蹴る前から雰囲気があります。

[動画]ダイジェスト

[動画]野沢の目に涙。

野沢は鹿島時代に2007年の開幕5戦勝ち無し(3分け2敗)、2009年の5連敗(6戦勝ち無し)を経験していますが、補強の目玉とされて期待されていましたから、それとは違った重圧を感じていたのでしょう。
橋本や伊野波がフィットしきれていない中、野沢は新加入選手の中では神戸のカウンターにいちばん適応できています。
それはチームが勝つためにという思いは、野沢が一番強いからなのだと思います。

3点目の場面、野沢は迷わずクロスを蹴りました。
アディショナルタイム(ロスタイム)で1点リードしている状態です。
鹿島ならば蹴ったボールが相手に渡って同点にされるリスクを消すために、コーナーに向かってボールをキープして時間を使っていたはずです。
ゴールの後、和田さんに走っていった姿とも合わせて、名実ともに神戸の選手になりました。

田代有三

3日前のナビスコカップで5ヶ月ぶりの公式戦に復帰した田代有三がフル出場。
昨年のゴール決定率(シュート数÷ゴール数)は26.7%(12/45)で、FWではアドリアーノ、播戸竜二、前田遼一に次ぐ数字です。
PK除くと前田(14/51)より上の数字になるんじゃないかと思います。
エリア内で強い数字の通り、キーパーが弾いたボールをきっちり押し込みました。

ゴールより注目なのが空中戦の強さです。
ファールになったものとオフサイドを除くと、8割くらいは競り勝っていました。
2011年のデータでは、田代の敵陣空中戦勝ち数ランキングはJ1全体で2位(151回)。
1位のハーフナーマイクは157回で、出場時間も加味すれば田代が実質的な空中戦のナンバー1と言っていいでしょう。

[動画]田代有三、神戸での初ゴールとチャント。

大久保嘉人、全治8週間

大久保嘉人が負傷退場。
スローでは、嘉人が増嶋の足と接触して倒れるときに、右足の甲に藤田の足が乗っかったために足が残り、足首を捻ったように見えます。

担架で運ばれて、そのまま医務室に直行。
右足関節捻挫(そくかんせつねんざ)、全治8週間の診断でした。
前半戦の復帰は難しいようですが、靱帯の完全断裂とまではいっていないようで、考えていたよりは短くすみました。

このとき嘉人にイエローカードが出ます。
接触して倒れたときのプレーに対してではありません。
その前の接触して倒れる前のスルーパスが増嶋に当たりルーズボールになったとき、ボールに向かわずに増島の進路を妨害し、しかもヒジを出したことでのラフプレーです。
柏ボールになったらアドバンテージを取るつもりだったためか、笛を吹いたタイミングが遅かったので紛らわしくなりました。

イーニョの異議

78分、イーニョに異議でイエローカードが出ます。
警告は判定に手を挙げて不服のジェスチャーをしたことでのものです。
コーナー付近でイーニョがドリブルで仕掛けて2人抜いたところで副審がファールで旗を振りました。
笛が吹かれなければビッグチャンスでした。
イーニョは相手DFに触れていません。
ボールとの間に体を入れた相手DFが前に前のめりに倒れたのは足の接触があったとジャッジしたのでしょう。
主審は全体的に流し気味のジャッジでしたし、見極めのできる位置にもいたので、主審は内心「あー、旗上げちゃったか・・・」と思ったかもしれません。
で、イエローカードとなってしまいましたが、イーニョの勝負している気持ちの表れであり、この異議は肯定的に捉えたいです。
エルゴラの奥井諒の寸評には「警告は奮闘の勲章」とあります。

北本久仁衛

1ヶ月ぶりの北本久仁衛が途中出場で復帰。

FC東京戦の前半の最後に接触で腰を痛め、後半最初に退いて以来です。
北本がピッチにいない間に負け続け、戻ってきて勝ちました。
改めて思ったのは、高木と比べて安定感というか、安心感が違います。
腰に手を当てる場面があって、まだ万全ではないと思いますが、今はだましだましでもやってもらわないといけない状況です。

実力の差

さて、神戸の武器はフリーキックとカウンターであることを再確認した試合になりました。
それと合わせて、神戸は弱いってことも再認識させられました。

柏のシュートは21本。
対して神戸のシュートはわずかに6本。
この数字は神戸と柏の実力の差です。
神戸の選手には、柏の攻めに対してどう守ればよかったのかを考えるだけでなく、柏の攻め方や駆け引きの巧さを盗んでもらいたいです。

次は危ない

神戸は後半、一方的に攻められて、セカンドボールを拾えず、深く引いて守ることしかできない時間が続きました。
この試合はモチベーションが高かったおかげでやり切れましたが、次、苦しい展開になったときは危ないです。
同じように押し込まれ続けたとき、この試合の苦しさを思い出します。
そうすると、人間の弱い部分が出ます。
ペース配分や相手にボールを持たせるなど都合のいい理由で手を抜くことを考えます。

一昨年と昨年の終盤には残留争いや9位以内という目標があって気持ちを継続できました。
今は、まだ目標のゴールは見えません。
待望の勝利で一区切りがつきました。
この試合同じ気持ちでは戦えないでしょう。

次、苦しい展開が続いたときに粘るのは難しいと思います。
変な話し、快勝するくらいでないと勝てないかもしれません。

次は危なげない勝利で勢いを。

(終わり)

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