vsギラヴァンツ北九州~快勝のはずが一転して辛勝に

後半終了間際の失点がなく2点差で終えていれば快勝だったが、なんか素直に喜べない後味の悪い勝利となってしまった。

2013年9月1日 J2 第32節
ギラヴァンツ北九州 vs ヴィッセル神戸
(北九州市立本城陸上競技場)
スコア:北九州 ● (2 – 3) ○神戸

北本久仁衛

北本久仁衛が骨腫瘍の病気から復帰。
今季初出場でいきなりフル出場。
神戸に欠けていたピースがひとつ埋まった。

これからの北本のパフォーマンスについて、病気だったからといって心配したり、プレーを甘めに評価したりする必要はないと思う。
セレッソの扇原も過去に腓骨の腫瘍で摘出手術を受けていて、五輪代表やチームの主力でやれていることから、北本もこれまでと同じパフォーマンスでプレーできると考える。
復帰したからには、「骨腫瘍からの復帰」という形容は鉄人には不要だろう。

昨年はイ・グァンソンとコンビを組むことが多く、グァンソンのカバーリングが不安なため、前に出て潰すという北本らしいプレーがあまり出せず下がるだけになってしまった。
岩波との連携を深めて、本来の北本らしいプレーを多く出してほしい。

勝敗を分けたゴール

北九州に先制されて前半を折り返す。
球足の速いピッチ状態だからかヒデのミスが目立った前半だった。
後半開始からヒデを下げて松村を投入。
橋本の1ボランチ、トップ下に森岡と松村を並べる布陣。
開始4分、ポポのやさしい落としから松村がゴールを決める。
松村は昨年ナビスコカップでゴールを決めているがユースとの2種登録だったため、プロとしてはこれが初ゴールとなる。

松村のゴールは試合の結果を大きく左右した。
後半開始して前掛かりになり、攻撃陣と最終ラインの大きく間延びし、その間のスペースというか広大なエリアを橋本が1人でカバーする形になっていた。
これでは北九州に追加点を決められて難しい試合にしてしまっていたかもしれない。
すぐに同点にできて森岡をボランチに下げたので事なきを得たが、無茶なバランスだった。
田代がベンチにいる状況で松村を早い段階で投入するのはリスクが大きすぎる。

奥井のオーバーラップ

3点目の慶治朗のゴールをアシストしたのは奥井。
前線に張って橋本からのスルーパスを受けた。

これまでの奥井のオーバーラップは、自身がボールを持って上がるか、前の空いたスペースに長い距離を走って受けるかのどちらかだった。
前節から思い切って高めのポジションを取る場面が見られるようになり、新しい攻撃のバリエーションになっている。

1点目のポポへのアーリークロスは、プレスに誰も来なかったので余裕があったとはいえドンピシャだった。
アーリークロスにしろ、深い位置からのクロスにしろ、フリーであれば精度の高いボールを蹴れるので、そういうシチュエーションをどうやって作るかをチームとして取り組んでほしい。

ポポのフリーキック

2点目の勝ち越しゴールはポポのフリーキック。
ポポは35歳のバースデーゴールとなった。
キャノンではなく、勢いがありながら落差の大きいテクニカルなゴールだった。
7月の横浜FC戦でのフリーキックは鋭角に曲がる軌道で決めており、3つのバリエーションのキックは相手にはやっかいだろう。
ポポは35歳になっても進化し続けている。

失点シーン

北九州の先制点は、クロスの精度が高かった。
北本と岩波の間に入れられ、どちらがボールに行くのか迷った。
遅れて岩波が競り相手のヘディングが岩波に当たる。
軌道が変わって徳重の反応とは逆のコースに決まった。
岩波は行くか行かないか迷ったならばボールに行く選択をしてほしかったが、北本への遠慮があったのかもしれない。

茂木と橋本はあっさりクロスを許してしまった。
クロスを入れたのは小手川、利き足は右であるが蹴ったのは茂木から遠い方の左足。
両足とも同じようにプレーできることが頭になかったかのようなやられ方だ。
小手川はチームトップの8ゴールしているキープレーヤーであり、情報を入れていないことはないと思うのだが。

慶治朗、一発レッドで退場

慶治朗が「S1:著しく不正なプレー」で一発退場になった。
相手競技者の安全を犯すタックル、つまり相手を負傷させるおそれのある危険なタックルと見なされた。
慶治朗の出した足は相手の足に接触していないし、足裏を上げてのスライディングではなかった。
けれども、勢いがあって足は相手の足に向かっていたので、危険なスライディングタックルだった。
それに加えて、慶治朗はその前に足裏を上げたスライディングで注意を受けていたので、厳しい判定になったのだろう。
村上伸次主審は「危険や不正のプレー」に厳しくカードを出す主審であるが、それでも一発レッドは厳しい判定だ。

ヴィッセルにとってはマリノス戦での大久保嘉人の不可解な退場判定もあって宿敵になりつつある。

累積警告での出場停止の対象は同一大会の次の試合であるが、退場では「直近の同レベルの大会」となる。
つまり慶治朗は来週の天皇杯2回戦が出場停止の対象となる。
元々出場しないであろう試合なので不幸中の幸いだ。

なお、ポポはボールのないところで何かやって反スポのイエローカードを受けたことにより、次節の長崎戦は累積警告で出場停止。

アウェイの醍醐味

北本久仁衛の復帰、松村のプロ初ゴール、ポポのバースデーゴールといろいろあった試合で、遠征したサポーターはすごく楽しめたと思う。
スタンドの位置が低いので試合後は選手との距離が近く、雨が降ると団結が増すアウェイらしいアウェイになった。
こんな試合に遠征して、しかも勝つとアウェイにハマるよね。
雨が降るなら行けばよかった。

(終わり)

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