vsV・ファーレン長崎~もはや岩波拓也は欠かせない

苦手のアウェイで3位長崎に快勝。
うまく行かない前半、うまく行くように変えた後半。
後半は何から何までうまくいった。
名将・安達亮の試合だった。

2013年9月15日 J2 第33節
V・ファーレン長崎 vs ヴィッセル神戸
(長崎県立総合運動公園陸上競技場)
スコア: 長崎 ● (0 – 2) ○ 神戸

センターバックの選択

先週の天皇杯2回戦で河本が公式戦に復帰。
センターバックの選択が悩ましい。
守備面ならば北本と河本。
ビルドアップ、ロングフィード、縦パスなどの攻撃面では岩波。
今回チョイスしたのは北本と岩波の組み合わせ。

スタメンではこの3人のうち1人がベンチになるのはもったいない。
対戦相手の特徴によって組み合わせを変えるのか。
岩波を使うを決めるならば、北本と河本のどちらを選ぶか。
割り切って2人を固定して1人を5バック要員にするのか。
センターバックは固定したいが、次節以降はどういう選択になるのか?

1人をボランチで使う、または3バックという選択もある。
3バックは相馬と奥井の守備の負担を減らして攻撃面を活かせるので、来季に向けて試すのは有りだろう。
しかし、来季だれが監督をやるか決まっていないと難しい。

耐える前半

前半、長崎に一方的に攻められた。
長崎はボール回しが速く、相手ボールホルダーに神戸のプレスが間に合わない。
長崎の選手はトラップがうまく、トラップを重点的に鍛えられていると感じた。
パスのボールスピードは速いのに足元でしっかり止められる。
止めてから蹴るので、ボールを強く蹴っても精度がいい。
逆にダイレクトで蹴るシュートの精度は悪く、助けられた。

神戸はボールを奪ってもすぐに囲まれてボールを失ってしまう。
森岡とマジーニョでさえボールを奪われ、攻撃の起点となることができない。
前半、特に悪かったのはマジーニョと田代有三。
相手が人数をかけてプレスに来るときこそ、マジーニョはトラップやドリブルで1人、2人交わすくらいでないと、吉田孝行や杉浦恭平がベンチにいる理由にならない。
田代有三は、きびすのパスが入ってもトラップが大きくボールを収められなかった。
相手センターバックのプレッシャーがきついが、それでもこれまでは収められていたので、調子をだいぶ落としているようだ。

前半の長崎は、シュート6本、コーナーキック6本。
コーナーキックで逃げる場面が多く、長崎のキッカーの金久保が欠場していたのは助かった。
神戸はシュート1本、コーナーキック2本。

狙い通りの後半

後半頭から田代を下げて、都倉を入れる。
布陣も変えて、都倉と慶治朗の2トップ、森岡を下げて左サイド。
マジーニョは修正可能で、田代は修正不可能という判断だろう。

フォーメーション変更の狙いは、森岡を低い位置に置いて前を向いてプレーさせること、トップの2人のどちらかがサイドに開いて相手の3バックの一人を引っ張りスルーパスを通す隙間を作ること。
また、相手のボールを左サイドに寄せてボールを奪い、右サイドで張っているマジーニョを起点に攻める形は何度も見られた。

前半のように一方的にやられることがなくなり、神戸ペースに流れが傾いてきた59分に森岡の先制点。
巧みなボールコントロールで抜け出し難なく決めてみせた。

長崎の最終ラインからのビルドアップ、サイドライン際まで開いた3バックの右サイドのセンターバックがキーパーにバックパス。
キーパーが大きく蹴ったボールを岩波がヘディングで競り勝ち、ぽっかり空いたスペースに森岡を走らせる。
森岡が開いているセンターバックの間を突破。
という流れ。
狙いに近い形でゴールを奪うことに成功。

先制点の後、混乱する長崎を畳みかけて慶治朗が追加点。
その後、河本を入れて5バックに移行。
長崎は攻撃的な布陣を変えるも攻め手なくタイムアップ。

プラン通りの守備ができたのは都倉の献身的なチャージとポジショニングがあったればこそで、シュートは0本だったが良い仕事をしてくれた。

岩波拓也

先制点の場面、森岡のボールコントロールのテクニックが目立つが、岩波のヘディングで競りながらスペースに落とした攻撃の意識の高さがすばらしい。
チャンスの少ない試合こそ、チャンスの芽を見逃さないセンスは大きな武器だ。

前半のように押し込まれる展開だと北本と河本の組み合わせの方が安心できる。
しかし、岩波の攻撃につなげる意識とテクニックとセンスは今や神戸になくてはならないものになっている。
もはや岩波をスタメンからはずす選択はない。

(終わり)

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