[2014-第5節]vs浦和レッズ~決定機を逃さない外国人選手のゴールを決める力

後半、逆転、ダメ押しの3ゴールで快勝。
逆転だよ逆転。
神戸らしい前からの圧力で相手のミスを誘った。
安達監督のハーフタイムの修正の勝利。

2014年3月29日 J1 第5節
ヴィッセル神戸 vs 浦和レッズ
(ノエビアスタジアム神戸)
スコア: 神戸 ○ ( 3 – 1 ) ● 浦和


決定機を逃さない外国人選手のゴールを決める力

神戸は2年前、南米や欧州の外国人選手を一人も獲得せず、野沢、橋本、田代、伊野波ら日本代表クラスを獲得し、日本人と韓国人のみでチームを作った。
日本代表クラスを大量補強した割にはチーム総年俸は前年と同程度に収まった。
当たり外れのある外国人選手よりも、実績のある日本人の方が計算でき、コストパフォーマンスも良いという考えだ。
チーム総年俸の割には上を目指せるいいチームだったと思う。
しかし、降格した。
おしい試合はたくさんあったが、勝てなかった。

外国人選手と日本人、両者の特にアタッカーの違いを総合すると、決定機でゴールを決める力だと思う。
外国人選手は、当たりの強さや個人戦術といったフィジカルや技術、勝利意識や集中力のメンタルが日本人より高い。
それらの違いが最も表れるのがゴール前での決定機。
日本人選手は中盤やサイドバックでは世界レベルになってきているが、フォワードは日本代表レベルであってもまだまだ壁があるの現状。
試合はゴールを決めなければ勝てないわけであるから、ゴールを決められなければコストパフォーマンスもへったくれもない。

2年前の失敗から、外国人選手枠をフルに使い、それもJリーグでの実績があって計算できる外国人選手を獲得した。
今年こそ勝てるチームになった。

浦和の5トップ

浦和のフォーメーションは3-4-2-1。
守備時は広島と同じくウイングバックが下がって5-4-1となる。
攻撃時はボランチの阿部が下がりウィングバックがトップで張って4-1-5とする。
攻撃時の中盤の人数が少なく前と後ろの距離が遠いので、トップにボールを入れるのは難しい。
柏木が出場していないため、その作業はさらに難しくなっていた。
序盤はロングフィードをサイドに蹴ることを多用し、10分すぎからセンターバックの槇野や森脇がボールを運び、ボランチの鈴木啓太がボールを散らすようになる。

神戸はボールサイドではない外の1人の対応が遅れるのは覚悟で、4人が等間隔にボールサイドにスライドして守る。
浦和のロングフィードは、逆サイドに蹴られてもこちらのサイドバックがボールが到達する時間があるのでロングフィードに対してはうまく対応できた。
いや、相馬のところに何度も蹴られたらイヤだったかも。
5トップよりもセンターバックの槇野と森脇が攻撃参加してきたときに、マークの受け渡しがうまくできなかった。
ボールをワイドに動かされるのもやっかいだった。

失点シーン

前半35分に浦和が先制。
宇賀神のファーへのクロスボールを梅崎が見事なボレーで決めた。
最終ラインの4人はボールサイドにスライドして守っていたことが、ファーへのクロスの対応を難しくした。
クロスを上げた宇賀神に高橋峻希以外の3人が中のポジションに戻りきれず、ファーへのクロスボールに対応できなかった。
浦和の狙い通りのゴールだった。

浦和は38分にも興梠がファーでクロスをいい形で受けるが、シュートミスで枠をはずす。
いい形は作れるのだから、最後を決められるアタッカーの獲得が浦和の優勝するためのピースではないだうか。

得点シーン

神戸は後半に3点を取って逆転する。
同点の1点目も逆転の2点目も神戸が高い位置でボールを奪ってのもの。
どちらもペドロ・ジュニオールが決めた。

1点目のときの森脇は前の平川に出すつもりでパスを受けたんだろうけど、相馬がパスコースに入ろうとしたのを見て、パスをやめて逆側に切り返した。
鈴木啓太がサポートに来ていたのに判断ミスというか油断。
切り返すところまで読んでいたペドロ・ジュニオールに対し、森脇はペドロ・ジュニオールの守備をなめてもいたのだろう。
ペドロ・ジュニオールがこぼれたボールを拾ってキーパーと1対1を決めた。

2点目は森岡がキーパーの西川にチェイシングを仕掛け、西川は鈴木啓太にパス。
そこにペドロ・ジュニオールがチェイシング。
鈴木啓太はキーパーに返そうにもキーパーの前には森岡がいるのでパスコースがなく孤立した状態だった。
中へのパスと読んだペドロ・ジュニオールの動きを見てうまく逆に切り返すが、切り返しが大きくなって森岡がカット。
相変わらずの森岡の優しいパスを受けたペドロ・ジュニオールが抜け出して決めた。


3点目は相手の前がかりを突いて前線で残っているマルキーニョスが抜け出してダメ押し。
昨年は守備固めの後に追加点を取ることがなかなかできなかったのが嘘のよう。
ここまでの試合で決定機は多くないものの、決定機で確実に決められるのが外国人選手の強みであり、それが神戸の強みとなっている。

ハーフタイムでの修正

1点ビハインドでのハーフタイム、安達監督の修正がはまる。
まず、守備でのボールを奪いどころをを高くした。
それと球際で強く行くようになる。
ボールを奪ってからゴール前に迫るまでが速くなって、攻撃に迫力が出た。

選手のポジショニングを修正。
ペドロ・ジュニオールと慶治朗を相手5バックの近くに高い位置に張る。
そこから落ちてボールを受けると5バックの1人がついてくる。
浦和の最終ラインの5人はスライドしたり、前に出た選手が空けたスペースを埋めたりしないので、1枚剥がせばスルーパスを通す隙間ができる。
後半開始しばらくの間の神戸のチャンスは、ペドロ・ジュニオールが森脇を釣ってできた隙間を使ってマルキーニョスにスルーパスを出したもの。

左サイドバックの相馬とシンプリシオの位置も高くする。
特にシンプリシオのポジショニングは効いていて、守備でも攻撃でもボールに触る回数が多くなる。

あと、最終ラインの守備。
ボールサイドのボールホルダーにつくサイドバック以外の3人はスライドをせずにクロスに備えるように変える。
前半の失点シーンはスライドして守っていたためにファーへのクロスボールに対応できなかった。

5バック

逆転後はサイドバックを一気に2枚替え。
河本を右サイドバック、橋本を左サイドバックに据えて守備固め。
センターバックを4人並べるだけでも十分かと思ったが、さらにヒデを左サイドバック、河本をセンターバックにして5バックとする。
前半の失点シーンが頭にあったのだろう。
うまく守れたとまでは言いにくいけども、マルキーニョスのダメ押しもあって逃げ切った。

最後のカードが大屋翼ではなくヒデだった理由は知りたいところ。
ヒデの守備の1対1の対応は良いようにはみえなかった。

あと、ヒデが交代でピッチに入ったのはコーナーキックの守備のタイミングだった。
普通、セットプレーの守備のタイミングでは選手交代はしない。
替わった選手が守備につく前やにプレーが始まれば守備の人数が1人少なくなるためだ。
ヒデが守備につくまで再開を待ってくれた扇谷主審に感謝。
(訂正)
最近のレフリングは守備につくまで待つようです。

高橋峻希

ジュニアユースから所属していた古巣との対戦となった高橋峻希。
ペトロヴィッチ監督の構想からはずれたために千葉にレンタル移籍し、戻らずに神戸に完全移籍する。
前半からいつもとは違って積極的に攻撃に参加し、アップダウンを繰り返した。




さいごに

ばいきんまんが子供を泣かしてた。
いや、正しくは泣かれた、かな。

(終わり)

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