今、何か、持っている男、森岡亮太

サポーターであってもなくても見ている者の胸に深く刻まれるゴールがある。
そんなゴールを日本代表に初選出されて注目を集める選手が決めたのだ。
森岡亮太は持っている。
日本代表の試合で与えられるプレー時間は多くはないだろうが、チャンスを掴む活躍を予感せざる得ない。

2014年8月30日 J1 第22節
セレッソ大阪 vs ヴィッセル神戸
(ヤンマースタジアム長居)
スコア: C大阪● ( 1 – 2 ) ○神戸

今、何か、持っている男、森岡亮太

前半飛ばしたセレッソは後半20分でガス欠になり前への勢いがなくなる。
逆にそれまで劣勢だった神戸は前に重心を置けるようになる。
森岡が下がって組み立てる必要がなくなり、森岡は本来のトップ下として仕事に専念する。
森岡はラストパスを出すだけでなく、自らシュートを撃つイメージでプレーするが韓国代表のキム・ジンヒョンに防がれる。

アディショナルタイム2分、ペナルティエリア内で囲まれながらペドロ・ジュニオールがドリブル突破を図り、ボールがこぼれたところを森岡は躊躇なしに利き足の逆の左足でゴールマウスのファーに蹴り込んだ。
もっと早く仕留められただろうと思わなくもないが、メディアから注目されている試合で劇的に決めるところが、「今、何か、持っている男、森岡亮太」である。

脱10番

森岡亮太を「典型的な10番」、「クラシックな司令塔」と評する人は多い。
守備はあまりしないが真ん中でスルーパスを連発するイメージが強いからだ。
しかし、そのプレースタイルは今年変わりつつある。

チームでベスト3に入る走行距離の多さ。
今年の神戸ではトップ下のポジションでありながら、実際はボランチのひとつ前のセントラルミッドフィルダーに近い。
下がり目で守備と攻撃とつなぐリンクマンとなり、パスが回る間に前に上がってラストパスを出す。
チャンスメーカーとリンクマンの両方をこなし、守備での労力も惜しまず上下運動を繰り返している。

森岡亮太はここがスゴい

森岡を見ていてスゴいと思うのは「ペナルティエリアの中での落ち着き」。
周りに敵がたくさんいる中でも決して慌てない。
またペナルティエリアの中にいても平常心で相手守備選手のポジションを冷静に見られるため、オフザボールでいい準備ができる。

今季神戸に加入したマルキーニョスとペドロ・ジュニオールを見ていて感じることは、ペナルティエリアの中でのプレーの質。
Jリーグの日本人選手に限らず、海外でプレーする日本代表の選手と比べても差がある。
代表選手レベルであれば、ペナルティエリアの外でのプレーで、マルキーニョスやペドロ・ジュニオールとの差はあまり感じない。
しかし、日本人選手はペナルティエリアの中でのプレーの質が格段に落ちてしまう。
ペナルティエリアの中でも平常心で質の高いプレーができる日本人は香川真司くらいだ。

日本人選手にはそうはいない、香川真司や外国人選手と同じものを森岡亮太は持っている。

さいごに

次はナビスコカップ準々決勝のガンバ戦。
今季初めての森岡抜きの試合、どんな試合を見せてくれるのか楽しみ。

(終わり)

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