vsガンバ~傷つき打ちのめされても

9月、ナビスコカップのセカンドレグ、ガンバに手も足も出ずに完敗。
ガンバとの力の差を思い知らされ、悔しさを感じなかった。
代わりに強く思ったことがある。

「このままガンバにやられて終わるわけにはいかない」

このときから、順位への執着はなくなり、11月末のリーグ戦での同カードを見据えながら神戸の試合を見ていた。
次やるまでにガンバとの差をどこまで詰めることができるか。

チームの熟成のスピードは遅くても、時間はまだ十分にあった。
このチームのポテンシャルは高い。
時間があれば十分に互角に勝負できるくらいまで上積みできるだろうと。

しかし、そんな個人的な密かな思いと期待は裏切られ続ける。
指揮官の采配は振るわず、同じ過ちを繰り返し、そして何も変わらない。

とどめは中断明けのマリノス戦。
ほぼベストメンバーでは今年ワーストの試合内容。
良いところなく、やりたいことが何一つできずに終わる。
消化試合だからとか、目標がなくメンタルを保てないとかが理由にならないくらい酷い試合だった。

ガンバ戦は特別だ。
しかし、ガンバだけには負けくないなどと言ってられる状況ではなくなった。

まず、同じことをやっていたのでは勝ち目はない。
これまでにない力が必要だ。

2010年のシーズン終盤の万博、大久保嘉人に代わってスタメンで出場したのは2種登録の小川慶治朗だった。
大久保嘉人もポポも負傷でいない状況で、慶治朗のゴールで勝利した。
今回もチームを変えられる新しい力が必要だ。

ガンバとの試合はまたしても力の差を感じさせる内容で負ける。
宇佐美がガンバの全ゴールに絡む2ゴール1アシストの活躍。
相変わらずのお得意様のありさまだ。

ただ、納得はしている。
ヴィッセルは今シーズンできなかったことができたし、ここまでやらなかったことに賭けてくれた。

スタメンはペドロ・ジュニオールではなく田代、橋本ではなく大屋翼、河本・岩波ではなく北本。
これまで通りではガンバ相手に勝つ見込みは薄い。
ならば連携は落ちても、控えに甘んじていた選手の奮起に期待。

田代を入れたことで、攻撃のところは形になっていた。
中間の練習で時間をかけて徹底したに違いない。
その分、対ガンバ、対宇佐美の対策ができなかったのだろう。
あの何もできなかったマリノス戦の後では、相手の対策よりも自分たちのことを優先せざるえない。

マルキーニョスと森岡を早い時間にベンチに下げ、3枚目はセンターバック通しの交代だった。
これらの交代カードの意図は難解だが、これでよかったと思っている。

前半に2点のビハインドを追い、点を取りに行かなければならない後半、ペドロ・ジュニオールを入れたいが、田代は残したい。
その答えがマルキーニョスを下げることだった。
田代とペドロ・ジュニオールの2トップの組み合わせは公式戦では初めてだと思う。
これまでに無いこと、新しいことに賭けた。

森岡は悪くはなかったが、枝村の方がガンバの守備の網の中、特にバイタルエリアで気の利いたプレーができる。
森岡にボールが集まるために相手のボールの奪いどころになり、スルーパスの警戒は徹底されている。
森岡がいない方が相手は守りにくい。

3枚目、負けている状況でセンタバック同士の交代の岩波の投入。
田代が競り勝てていたので、岩波のフィードでその確率をさらに上げるため。

ヴィッセルのゴールシーンは、相馬のクロスを田代が頭で逆サイドに振り、枝村のクロスをファーでフリーになった慶治朗がヘディングで決めた。
左右に揺さぶって慶治朗でもヘディングで決められるくらいのきれいな崩しだった。
この形の崩しはここまでになかった。

試合はガンバが早々に3点リードし、守りを固めて手堅く試合を終わらせたと見るのが正しい。
神戸は走れていたし、やりたいことができる時間は多かった。
それでもガンバに通用しなかった。
力の差は歴然だが、これが今の目一杯。

この試合で出した割り切りをもっと早く打ち出せていたならば、戦術云々を抜きにしても、少しはマシなシーズンの終盤戦になっていたかもしれない。

ともかく、マリノス、ガンバと続けて打ちのめされた。
這い上がるチャンスはラストゲームのみ。

(終わり)

にほんブログ村 サッカーブログ ヴィッセル神戸へ

最新記事一覧(トップページ)へ

コメントや感想や指摘などはゲストブックにお願いします。