[カメラ]EOS 7D Mark2(サッカー撮影)

今回はカメラのはなし。
Canon の EOS 7D MarkⅡ(以降7D Mark2)を買った。
昨年秋に発売されたAPS-C機の動体撮影に強いカメラ。

7D Mark2を買った動機

APS-Cの7D Mark2は光量が十分にある昼間ならば十分な画質が得られる。

しかし、Jリーグは試合のうち半分が夜だ。
Jリーグを撮るにはフルサイズではない7D Mark2は厳しい。
フルサイズにいくとAPS-Cに戻れない。
そう思っていた。

それでも7D Mark2の購入に到ったのは、動体の撮りやすさを重視したから。
6Dでは画質がよくても動きの速いサッカーは撮れない。
6Dで撮れるものを撮るのもいいけど、サッカーを撮りたくなった。


トリミングや編集をせずDPPのプレビューを画面キャプチャしたもの。
マニュアルモード、640mm(35mm換算)、1/640秒、F5.6、ISO4000(AUTO)、露出補正:-1/3、評価測光

雑感

7D Mark2を使ってみて感じたことを。
条件は、夜の試合、専用スタジアム(ノエビアスタジアム)、バックスタンド。
対戦カードはヴィッセル神戸と川崎フロンターレ。

思っていたより高感度の画質がよく、AFの性能もまずまず良さそうで、とても好印象。
以前、初代の7Dを1年半くらい使っていたけど、それとは別物。

ただ、初代の7Dは、カメラに詳しくない人にも使いやすいカメラだった。
設定の特性を理解しないと使いこなすのは難しいと感じた。
7D Mark2は被写体に合う設定を選択してやらないと、うまく撮ることができないだろう。

高感度

7D Mark2の購入の検討でいちばん悩んだ点は高感度でのノイズ。
特に人の肌は輝度ノイズやカラーノイズが出やすい。

7D Mark2のISO6400の画質は個人的には合格点。
初代7Dとはノイズの特性が異なるので、単純に何段分よくなったとは言えない。
初代の7Dは赤い斑点のようなカラーノイズが盛大に出るのだが、7D Mark2はそれがほとんどない。
ザラザラになる輝度ノイズはディテール感を残しつつ、うまく抑えられている。
ただし、トリミングしたときの画質の耐性はフルサイズ機には及ばない。

ISO感度6400でこの画質である。

トリミングや編集をせずDPPのプレビューを画面キャプチャしたもの。
マニュアルモード、640mm(35mm換算)、1/640秒、F5.6、ISO6400(AUTO)、露出補正:-1/3、評価測光

焦点距離

サッカーの撮影では野鳥ほどではないにしろ、少しでも長い焦点距離で撮りたい。
7D Mark2のセンサーの面積はフルサイズと比べて半分もないが、同じレンズを使っても焦点距離は1.6倍になるのは小さいセンサーの利点だ。

焦点距離が長いと選手が大きく撮れるのがいい。
焦点距離が長くなるということは画角が狭くなるので速く動く選手を追いかけるのは難しくなる。
追いかけられずにうまく撮れなかったときは悔しい。
しかし、サッカーを撮っている感があって気持ちよくて楽しい。

測距エリア選択モード

サッカーの場合、「測距エリア選択モード」は[1点]か[領域拡大AF(上下左右)]がセオリー。
フレームの中に複数人の選手が入ったり、被写体の選手の手前を別の選手が横切ったりするので、ピントを合わせたい被写体に測距点に合わせる。
どちらに設定したとしても、選択した測距点に合わし続けるのが基本で、はずしたときの保険をかけたい場合に[領域拡大AF(上下左右)]とチョイスする。

自分に合うのが[1点]と[領域拡大AF(上下左右)]のどちらなのかは、それぞれ使ってみないと判断できないので、どれくらい失敗するかの確認もあって[1点]を使うことにした。

下記のAIサーボAFで触れるが、選手を大きく撮れない場面(狙っている選手が遠いとき)は、1点の測距点に合わし続けるのは難しい。
それができるのが撮影の技量であるが、サッカーの場合は[領域拡大AF(上下左右)]を選択するのが無難だろう。
ただ、[領域拡大AF(上下左右)]だと[1点]では無効だった「測距点乗り移り特性」の設定が絡んでくる。
次回の機会に[領域拡大AF(上下左右)]と「測距点乗り移り特性」を探ってみたい。


トリミングや編集をせずDPPのプレビューを画面キャプチャしたもの。
マニュアルモード、640mm(35mm換算)、1/640秒、F5.6、ISO2500(AUTO)、露出補正:-1/3、評価測光

AIサーボAF

AF性能については、速さも精度も思っているよりかは良かった。
期待していた人はがっかりする人もいるかもしれないので、過剰な期待はしない方がよいと思う。

ピントをはずしていないが、ややピントがあまいものがけっこうあった。
そのほとんどは、カメラのせいではなく、自分の腕が原因のようだ。

AIサーボAF中(AF-ONボタンを押しっぱなし)であれば被写体から測距点をはずしてしまっても、こちらが意図しない背景にピントが合うことはなかった。
そのため、測距点を合わせられれば瞬時にピントは被写体に戻ってくれる。
ただし、測距点をはずす時間が長いほどピントがあまくなっていく。

下の写真(DPPの画面キャプチャだけど)は、AF開始時には選手に測距点に合わせていたが、このコマでは測距点をはずしてしまっている。
それでも測距点の背景にピントは持っていかれておらず、それほどピントもはずれていない。

下の写真は、上の写真の連続撮影での次のコマのもの。上よりはピントがあまくなっている。

連写

6Dでは連写をすることがほとんどなかったので、レリーズボタンを長し続ける癖がなくなっている。
そのため、ほとんどのシーンは2コマから4コマしか連続撮影をしていない。

たとえ動いていない選手であっても、まばたきはするので、連写で撮っておくことにこしたことはない。
しばらくは連写することを意識したい。

マニュアルモードでの露出補正

7D Mark2ではMモードのときでも露出補正を指定できるようになった。
ニコンのカメラには以前から当たり前のようにできたが、キャノンではできなかった。
この機能は、たいへんありがたい。
ISO感度をAUTOにしておけば、絞りと露出補正を固定し、シャッター速度に合わせてカメラがISO感度を決める。
シャッター優先モードでは絞りが固定ではないので、ISO感度だけで露出を調整してほしいのに絞りが変わってしまう。

特にありがたいのは昼間の試合だ。
屋根の影によってピッチ上の明るさが一定でないし、陽の当たり具合や光量も時間とともに変化する。
この機能のおかげで光量が一定でなかろうと、露出をカメラに任せることができる。

撮影機能の呼び出し

ボタンを押している間だけ露出やAFの設定が変わる機能が付いた。
Canonでは1D系以外でこの機能が搭載されるのは初だと思う。

メニューの「操作ボタンのカスタマイズ」から、「AEロックボタン(*)」に割り当てることができる。
シャッター速度やISO感度などの露出関係の設定、測距エリア選択モードやAIサーボAFのカスタマイズ設定を登録する。
[AF-ON]ボタンに親指AFを設定するように、ボタンを押している間AFを働かせるかも指定できる。
これで「AEロックボタン(*)」を押している間だけ、登録した設定が有効になる。

あまり動いていない選手を撮るときは、速いシャッター速度は必要ない。
遅めのシャッター速度と低めのISO感度、測距エリア選択モードを[1点]などのように設定しておけば、ノイズが少ない画質で撮れる。

モードダイヤルのカスタマイズ(C1、C2、C3)でも同じことができると思うが、ダイヤルを回すにはファインダーから目を離さなくてはならないし、瞬時に設定を変えられて、すぐに戻せるところがいい。

今回の設定

さいごに今回の設定や次回試したいことなどをメモ代わりに書いておく。

機器
ボディ CANON EOS 7D MarkⅡ
バッテリーグリップ
レンズ CANON EF400mm F5.6L USM

※手持ち

露出設定
モード マニュアル(M)モード
シャッター速度 [1/640]、たまに[1/800]と[1/500]に変える
絞り [F5.6](※絞り開放)
ISO感度 [オート](※オート範囲:100~6400)
露出補正 [-1/3]
測光方式 評価測光

※次回の夜の撮影では、シャッター速度を[1/800秒]、ISO感度を[6400]固定を試す。
※測光方式を設定するのを忘れて[評価測光]のままになっていた。いつもは[中央部重点平均測光]を使っている。

AF(1)
AF動作 [AIサーボAF]
ドライブモード [連写(H)]
測距エリア選択モード [1点]
測距点(縦位置) 中央から3つ上
A測距点(横位置) 中央から1つ上
AF(2)
EOS iTR AF [ON]
フリッカーレス撮影 [しない]
AIサーボ1コマ目レリーズ [標準]
AIサーボ連続撮影中のレリーズ [ピント優先]

※iTR AFは[1点]と[領域拡大AF(上下左右)]では無効なので無縁の機能。

<捕捉>
サッカーでは「AIサーボ1コマ目レリーズ」を[レリーズ優先]に設定するらしい。
ピントが少し合っていなくても、撮れていないより撮れている方がよい。
または、狙っているシーンを予測して狙いより手前から連写を開始する撮り方をするから。

ここはどちらでもなくても、セオリーをはずしている。
狙っているシーンを予測するのは同じだけど、AF-ONボタンを押してAFを開始し狙っているシーンを待つ。
狙っているシーンのギリギリでレリーズボタンを押して連写を開始する。
なので1コマ目からピントは合っているはずで、「AIサーボ1コマ目レリーズ」の設定は個人的にはどうでもいい。
ピントが来てないコマがそこそこあると、パソコンに取り込むときに時間がかかるのでなるべくなくしたいし。

AFカスタム設定

Case 4/被写体が急加速/急減速するとき
・被写体追従性:[0](-2 ~ +2の5段階)
・速度変化に対する追従性:[+1](0~+2の3段階)
・測距点乗り移り特性:[0](0~+2の3段階)

[速度変化に対する追従性]のパラメータが[+1]に設定されていて、急なストップや急激な加速に対しても、その速度変化にしっかり追従してピントを合わせるように、AIサーボAFが働きます。

(終わり)

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