2017年のヴィッセル神戸の戦力と課題(守備編)

開幕1週間前になってしまった。
慌てぎみで今シーズのヴィッセル神戸について思うところを書いてみる。
まずは守備面。

不安定だった昨シーズンの守備

シーズン序盤の守備は目も当てられないくらい不安定だった。
そこからすればセカンドステージはマシにはなった。
序盤戦は度々あった試合中のフォーメーション変更をしなくても対応できるようになった。
チーム全体でサイドに追い込んでボールを奪える試合が増えた。
これは選手個々がチームの狙いを理解し、状況に応じて何をすればよいか、どこにポジションをとればよいか判断できるようになっていったからだろう。
ただ、押し込まれる時間が長く、被決定機が多いのは最後まで改善しきれなかった。

対人守備の弱さ

シーズン通して苦労したのが対人守備。
伊野波の自陣空中戦の勝率は41.2%はセンターバックとしては弱すぎる。
岩波は60.5%でまずまずと言えなくはないが身長を考えると物足りない。
伊野波、岩波ともに空中戦も含め対人守備でもろさがあった。

高橋祥平の数字は分からないが、伊野波がケガで試合に出られないときに高橋祥平ではなく北本が起用されていた。
この時期はまだ中盤が突破されてしまうことが多く、対人守備を優先したためと思われる。
北本は空中戦の勝率は73.1%と高く、地上戦も含め相変わらずの対人を強さを見せた。

渡部博文と高橋秀人の獲得の狙いは対人守備の強化。

渡部博文

守備を安定させるべく獲得したのが、仙台から獲得した渡部博文。
渡部博文の空中戦の勝率は68.4%で、空中戦90回以上の選手の中でリーグ3位、勝利数はリーグトップ。
空中戦だけではなく寄せが激しく地上戦も強い。
対人守備はリーグ屈指のセンターバック。

高橋秀人

高橋秀人は守備時のポジショニングに優れ、クレバーな選手。
2012年から2013年にかけて日本代表の常連であり、0円移籍ばかりの浦和が2億円の移籍金で獲得しようと動いたこともある。
ポジショニングを重要視するネルシーニョのサッカーには合う選手であろうし、広いエリアをカバーできるのでニウトンの相方には打って付け。

とはいえ、昨年はFC東京でのスタメンの機会が減りベンチにも入れない試合が多かった。
出場機会を求めての移籍の感はある。
FC東京で見限られた理由が戦術的なことなのかパフォーマンスが落ちたのか干されたのかわからない。
過剰に期待値を上げることはできない。

ネルシーニョ2年目で戦術理解度の向上が見込める藤田直之、ネルシーニョから一定の評価を得ている三原雅俊、インテリジェンスの高橋秀人、ボランチのポジション争いは読めない。

サイドバック

サイドバックの課題はクロスからの得点を増やせるかどうか。
バックアッパーの山口真司、藤谷壮、東隼也がどれだけ伸びるか。
アンダーの日本代表に山口真司と藤谷壮が取られるのでもう一人欲しいところではあるが、通常ならば3人のバックアッパーで十分でありチーム編成の悩ましいところ。
代表招集と橋本和と高橋峻希の負傷が重なればスクランブルになるが、伊野波雅彦や北本久仁衛といったサイドバックの経験者の起用もあるかもしれない。

ゴールキーパー

昨シーズン、不安定な守備を幾度も救ったキム・スンギュ。
今オフ、鹿島が獲得に動いていたが引き留めに成功した。
2018年シーズンまでの3年契約の年俸6000万円の契約を、1年延長し2019年シーズンまでの3年契約、年俸1億2000万円で再契約したという報道が出ていた。
再契約に伴って移籍金をぐっと増やして移籍しづらくしたに違いない。
Jリーグのクラブは契約金を払ってまで獲得しようとすることはあまりなかったが、DAZNマネーで分配金や賞金が増えたこともあって複数年契約していれば移籍しないとは言えなくなった。
キム・スンギュが2019年シーズンまで神戸にいるかどうかはわからないが、選手の活躍に見合った待遇に見直す流れはJリーグや選手にとって良いこと。

関西大学から加入した前川黛也。
191cmの大型ゴールキーパー。
ヴィッセルフェスタのときに自身で出っ歯と言っていたので、撮った写真見たらけっこうな出っ歯だった。

さいごに

昨シーズンはいかに守るか、どこでボールを奪うかを改善することに苦心した1年だった。
守備面に注力することができたのは、レアンドロとペドロ・ジュニオールの強力なツートップがあったからできたことでもある。
三原をサイドハーフで起用するような割り切った采配は難しくなるかもしれない。

シーズン序盤で注目したい点は、渡部博文が入って最終ラインがどれだけ安定するか、守備時のサイドハーフとの連携でボールを奪えるか、自陣深くに押し込まれっぱなしになれないか。
ゴールデンウィーク前くらいまでに昨シーズン終盤のところまで持って行ければ上々。

シーズン通して注目するのは岩波拓也。
岩波拓也の伸びしろはどのくらい残っているのか、まだまだ期待値には達していない。

(終わり)

にほんブログ村 サッカーブログ ヴィッセル神戸へ

最新記事一覧(トップページ)へ

コメントや感想や指摘などはゲストブックにお願いします。